子ども写真をステキに撮る魔法のレシピ第1話〜ムラサキのふくろうとの出会い〜

窓300

イラスト提供:enaさん

その日は突然やってきた。

念願の長女が生まれ、これからこの子の成長記録を撮っていこうと、買ったばかりのデジカメをテーブルの上において、ウキウキした気分で取扱説明書を読んでいるときのことだった。

時刻は夜の11時過ぎ、みんな寝静まって、物音一つ聞こえない。

夜のコーヒーは妻から禁じられているが、今日ぐらいはいいだろう。

コーヒーの香ばしい香りが漂う自分ひとりの至福の時間。

その時、

「パタン」

鍵をかけたはずの窓がふいに開いた。

「おかしいなあ、さっき閉めたはずなのに」

さっと、カーテンを引いて窓を閉め、鍵をかける。

「パタン」

また、開く。

「壊れているのかな?」

と思った瞬間、窓の向こうの桜の木に、むらさき色の物体が見えた。

「いったいなんだろう?あれは」

それは、一羽のフクロウだった。

「むらさきのフクロウ? 珍しい!」

写真に収めてやろうと、リビングから買ったばかりのデジカメを持ってくると、

フクロウはもうそこにはいなかった。

「ちぇ、逃げられたか。まあいいや」

とあきらめて、もう一度窓に鍵をかける。

そして、リビングに戻ってコーヒーをひと口・・・・・

「えっ!」

なんと窓の中にに入ってきているではありませんか、むらさきのフクロウが。

しりもちをつきそうなぐらいビックリしましたが、ほんとうの驚きはこれからです。

そのフクロウが・・・なんと・・・

人間のことばで私に話しかけてきたのです。

 

F>フクロウ むらさきのフクロウ   Y>ヤマトサカシタヤマト

 

F>おい、ヤマト!

Y>えっ、なぜ俺の名前知ってんの?っていうか、なぜフクロウが日本語しゃべれんの?

F>ギリシャで勉強してきたんだよ

Y>ギリシャ?お前ギリシャから飛んで来たの?なぜ日本に来たんだよぉ

F>あっちは今いろいろと大変なんだ。ユーロ危機ってヤツでね。まあ、そんなことはどうでもいいや。ところで、ヤマトは写真撮るの?

Y>う、うん、まあそうだけど・・・

F>説明書ちゃんと読んだ?

Y>読んだけど、正直よくわかんない

F>だろうな。それはヤマトにわからないように書いてあるんだよ

Y>えっ、なぜ?

F>決まってるだろ、そんなカンタンに理解できたら、みんな写真が上手くなって、この世のカメラマンが職を失っちゃうじゃないか。だから、できるだけわからないように書いてあるんだよ

Y>そういうカラクリか。でもお前よくそんなこと知ってるな

F>ハハハ。ボクは何でも知ってるよ。何ならボクがヤマトにもわかるようにステキな子ども写真を撮るコツ、教えてやろうか?

Y>頼むよ。お願い!これから子どもの写真をいっぱい撮りたいんだ

F>子ども写真?ならボクの得意分野だ、任せといて・・・・・

これが、むらさきのフクロウとの奇妙な出会いだった。

子ども写真をステキに撮る魔法のレシピ第2話へつづく・・・

 

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